研究開発
ゴーイングドットコムは、東京と岩手に研究所を設置しています。私たちの研究はより社会に近いところで行われます。トレンドとニーズを把握しながら、一歩先を行く技術を研究し、半歩先を行く技術を実装しています。2つ研究所は相互に連携を取りながら、世の中の少しだけ先を行くテクノロジーの研究をしています。「NeededでTrendyな研究」が私たちの研究所のコンセプトです。
最近の研究成果
国立大学法人岩手大学と観光防災アプリケーション「くじゃる」を開発。
「くじゃる」とは、スマートフォンを利用して、いつもは観光情報を提供していますが、ひとたび津波が発生した時は、防災プログラムが自動起動して、利用者の現在位置から安全な高台に避難する経路を示すアプリケーションです。
この「くじゃる」ができたのには、先の東日本大震災が大きく影響しています。
2011年3月、私たちゴーイングドットコムは、岩手大学と「スマートフォンの新しいインターフェイスを研究する」というテーマで研究を開始しました。
その可能性を探るため、まず身近な観光アプリを作って、その成果を反映させようということになりました。
未曽有の震災はその直後のことでした。
東日本大震災では、私たちの研究所がある岩手県も、沿岸部が津波に襲われ、尊い人命、財産が失われました。
私たちにできることはないのか。
非力な私たちですが、復興には失われた観光客に戻って来てもらうことも大事と思い、ここに的を絞ることにしました。
そして、観光情報だけでなく、いざとなったら津波から退避することのできる防災プログラムを組込むことにしたのです。
こうして、2013年12月、「くじゃる」を発表し、大きな被害を出した岩手県久慈市において、実用サービスを開始し、現在も運用中です。
*「くじゃる」とは久慈市にかけた岩手大学の教授による命名です。
この「くじゃる」は、沿岸部だけでなく、山間部等も含めて多くの市町村で活用してもらえるように、「津波」情報のほか、土砂災害などの様々な災害に対して有効であるように拡張開発をしています。
コード名は、「Tabian」。
『旅を安全に』がコンセプトです。
D研究所とは、災害発生時の「インフラ設備被害状況推定シミュレーション」の研究開発を行っています。
これは、数十万のインフラ系設備の被害推定をシミュレーション化することで、より強いインフラ整備に資するものです。
この研究は、足掛け3年にも及んでいます。
J研究所とは、衛星観測データの処理システムの処理速度高速化(世界一を目指す)に関する研究開発を行っています。